CASE 08

脳トレのおかげで、好きなことが仕事になりました。

脳トレを始める前は自分のことが本当に好きじゃなくて、自分に自信なんて全然持てていませんでした。

仕事は銀行の受付で安定していましたが、毎日の通勤に片道2時間かかる中、長い立ち仕事で人と接する必要があり、気力・体力共に段々と苦しくなっていき生活自体に疲弊していました。
いつか辞めたいとは思っていましたが、辞めた先にやりたいこともなくて、どうしたらいいか分からずモヤモヤするばかり……。
そしたら、そんな私を見かねたのか(笑)気持ちが固まるより先に「辞めたい」と思わされる現実ばかり(家族の病気や職場の人間関係の悪化)が起こるようになりました。
いよいよ「辞めます」って決めた頃、なんと母親が新しい仕事の話を持って来てくれたんです。

母が持って来てくれたのは、地元の道の駅で販売するお菓子のレシピ開発・販売のお仕事でした。
実は私、元々料理が好きで、製菓学校に通っていたんですよね。
その頃はお菓子作りで独立する夢も持っていたんですが、やっぱりどうしたらいいか分からなかったので、いつしか過去のものになっていました。
母から話を聞いて「面白そう」と思い、自分でも色々考えて提案してみたら先方からも反応が良くて、そこから自然と仕事としてやっていく流れになりました。

仕事を辞めると決めるまでは、辞めたらどうなるだろうって不安だったのに、ちゃんとなるようになるんだなって拍子抜けでした。

今、道の駅では私が考案・作成した米粉のドーナツを販売しています。
レシピ開発でこだわったのは、アレルギーを引き起こすものを使わないこと。
私自身、ここ1年ぐらいの間に乳製品によるアレルギーが出るようになってしまって、それまで当たり前に食べていたお菓子や食品が食べられなくなる悲しい経験があったんですね。
アレルギーを持っていると、まず食べられるのものを探すのが一苦労なんだって初めてちゃんと知りました。
だったら、アレルギーが誘発されないお菓子が作れたらいいんじゃないかな、他にも探している人がいっぱいいるんじゃないかなって思ったんです。

これまで勉強して来たお菓子は小麦粉や乳製品を使うのが当たり前だったので、最初はとにかく色々と試しで作ってみるところからスタートしました。
今まで学んできたものとは別物として作らないといけないので、中々難しかったです。
けれどその分、出来上がった米粉ドーナツはたくさんの人に好評いただいています。
最初にプレーン味を作って、そこからココア味や季節限定のさくら味など、徐々にバリエーションも増やしています。
同級生のお母さんが「アレルギーを持つ家族のために」と商品が並ぶ度に買ってくれたり、初めて利用した美容室の方が、アレルギー治療中のお子さんにと偶然SNSで見つけた私の商品に関心を持ってくれたりして、自分が作ったものを通じて誰かが喜んでくれる姿を見ると、私もとても幸せな気持ちになります。

脳トレを始めた頃は、通勤や仕事内容、人間関係に疲弊して文字通り身を削っている感じがありましたが、解放された今はエネルギーが有り余っている感じがあります。

最近は新しく米粉を使ったパンの試作も始めたんです。
脳トレのお陰で好きなことが仕事になって、誰かを幸せにできる自分にもなれて、自分のことを好きになれました。
大袈裟でも何でもなく、私は脳トレに出会えたことが1つの成功だと思っていて、自分が独り占めするのが勿体ないので、もっとたくさんの人に脳トレを知ってもらいたいなと思います。
私も脳トレを使って、まだまだこの先も自分じゃ想像できない景色をたくさん見たいと思っています。