CASE 10

在りたい姿さえあれば、これから先も私は自由に変わっていける。

脳トレを始めて1番大きく変化したのは、個人で立ち上げた司法書士事務所を畳んで、会社勤めに戻ったことでした。

司法書士として独立して7年、コツコツと実績を積み上げ仕事の基盤を作り、特に不満や不足を感じることなく仕事に打ち込んでいた私が半年も経たない内にガラリと働き方を変えているなんて、全く想像もしていませんでした。

脳トレを始めたのは、大型イベントに参加して「面白そうだな」と思ったのがキッカケ。
始めた当初は特に悩みがあったわけではありませんが、脳トレを通じて自分と向き合う中で、気付いていなかった悩みや願いがどんどん増えていきました。
"本当はもっとインパクトの大きな社会的な仕事がしたい"
"収入ももっと上げたい"
私の場合、仕事に対して蓋をしていた本音がいくつもありました。
自分1人ではそれに気が付かなくて「まぁこんなもんだろう」って、自分で勝手に作った枠に収まって満足したフリをしていたんですね。
しかも、フリーでずっとやっていたので自分1人が頑張らないといけないと思い込んでいました。
「業務委託を受けるプラットフォームを使ってみるのはどうですか?」
セッションでそう提案されたのが、結果的に私が会社勤めに戻る大きなターニングポイントになりました。

仕事の新規開拓に業務委託という選択肢を手に入れた私は、それから少しの間、様々な業務委託案件に目を通していました。
そうする内に「フリーで仕事を受けることがマストなわけじゃないんだな」と気持ちに変化が表れました。
自分を掘り下げていくと、チームで働くことに少なからずの魅力を感じていることにも気付きました。

チームなら、自分1人では難しい社会的意義の大きな仕事にも関われる!

個人事務所でNPO支援も行なっていたことから、それらの経験も活かしながら働ける環境を探しました。
そうして、それから2ヶ月が経つ頃には個人事務所を畳み、希望にマッチしたベンチャー企業に転職を決めました。

脳トレの面白いところは、自分では気付けない本音では望むビジョンが「外」から提示されることです。
業務委託の選択肢もそうですが、実は今勤めている会社も私が自分で見つけた会社ではないんですよね。
最初は自分で興味のある会社を探して、最終面接まで進んだ3社まで転職先を絞り込んでいましたが、正直なところどの会社も決め手に欠けていて。
そんな時にエージェントから今の会社を紹介されたんです。
意向を伝えていたわけじゃないのに、私の希望にピッタリだったので驚きました。
実際に働き始めてからも、自分からは出てこないやりたい仕事が外からどんどん持ち込まれているんですよ。

30代も半ばを過ぎて、まさかまだ自分の殻を破れるとは思ってもみませんでした。

脳トレを始めることがなかったら、今も個人事務所を続けてそこそこの結果を出しながら、それなりに楽しい生活を送っていただろうと思います。
でも、きっとどこかでモヤモヤを感じて、あまり幸せじゃなかったでしょうね。
会社員(しかもフルリモート推奨の会社)になったことで、前々から夢見ていた移住もできる環境になりましたし、今はいい意味で未来が想像できません。
もしかしたら再び個人事務所を構えることがあるかもしれませんし、在りたい姿さえあれば、自分はこれからもどこまでも変わっていけると感じています。